距離体系を理解する
目次
GⅠを頂点に距離ごとに体系づけられる
芝・ダート・障害の区分だけでなく、
距離や馬齢、性別などによって、
それぞれGⅠを頂点としたピラミッド型をなしている。
馬齢や性別によって制限が設けられている場合もあるが、
距離については出走制限はありません。
しかし競走馬の能力に注目してみると、
それぞれに適した距離はあるために、
距離はレースを勝つうえで重要な要因とも言える。
芝・短距離レース
1600m以下のレースが中心で、
1200mのGⅠレースの頂点として
高松宮記念(中京)、スプリンターズS(中山)、
1600mのGⅠレースの頂点として、
安田記念(東京)、マイルCS(京都)
ヴィクトリアマイル<牝馬限定>(東京)がある。
1マイル=1600mなので、1600mはマイル戦とも呼ばれ、
マイル戦に強い馬をマイラーと言う。
1000m~1300mはスプリント戦と言われ、
この距離を得意とするスプリンターとマイラーが
スピード感あふれる戦いを繰り広げる。
芝・中距離レース
春季には大阪杯(阪神 2000m)、宝塚記念(阪神 2200m)、
秋季には天皇賞・秋(東京 2000m)がGⅠレースの頂点に当たる。
秋の天皇賞・秋にはマイル路線から挑んでくる馬や
菊花賞を回避した3歳馬の挑戦も見られる。
他にも、秋季にはエリザベス女王杯<牝馬限定>(京都 2200m)などが開催され、
有力な牝馬が多く出走する。
芝・長距離レース
秋季には2000mの天皇賞・秋(東京)から
2400mのジャパンカップ(東京)、
そして年末に開催される2500mの有馬記念(中山)が
古馬長距離路線の王道ローテとなっている。
長距離を得意とする馬はステイヤーと呼ばれるが、
古馬長距離GⅠレースで最も長い距離を走るのが、
春季に開催される3200mの天皇賞・春(京都)である。
3歳限定では3冠最後の菊花賞(京都 3000m)がある。
ダートレース
重賞は1200m~2000mまであり、
フェブラリーステークス(東京 1600m)、
チャンピョンズカップ(中京 1800m)
が中央競馬のダートGⅠレースの頂点である。
また、中央競馬と地方競馬の指定交流GⅠが
ダートレースのみで行われる。
障害レース
中央競馬の札幌・函館を除く8競馬場で実施される。
障害レースのGⅠレースとして、
中山グランドジャンプ(中山 芝 4250m)
中山大障害(中山 芝 4100m)があり、
いずれも中山競馬場で開催される。