札幌競馬場の特徴を知る
[目次]
札幌競馬場の特徴
● コース形態 右回り
● 芝コース
1640.9m、直線 266.1m 洋芝
● ダートコース
1487m、直線 264m
● 開催重賞
札幌記念(GⅡ)
クイーンS、キーンランドC
エルムS、札幌2歳S(すべてGⅢ)
洋芝適正を見極める
洋芝は野芝よりも葉丈が長いために、深くてパワーのいる芝コースになる。野芝に比べて踏まれ弱いが、夏の札幌開催での競馬は非常に少ない。それに加えて、1日の芝のレースを5レースまでに制限することで、芝の保護に努めている。コース実績などを参考に、洋芝適正のある馬を探すことも楽しみの一つである。
独特の円形状コース
芝コースの1周距離はローカルの6競馬場の中では新潟に次いで長い1641mとなっている。それにもかかわらず、直線の長さが約266mと短くなっている。これは、コース全体が全体的に丸くなっているためである。4つのカーブが緩やかで大きくなっているために、一般的な競馬場と比べてみると、札幌競馬場のコースは円形に近いレイアウトとなっている。そのため、馬群で外を回される馬は不利が大きくなる。これは芝コースだけではなく、内側のダートコースにも同じことがいえる。
主な芝コース・距離別の押さえるポイント
芝 1000m
主に新馬戦が行われるコース。出走経験のない馬たちが平坦なコースをスピードにまかせて駆け抜けていくレースで、能力のある馬が先行してそのまま押し切る展開が多くなっている。
芝 1200m
コースが平坦である上に加えてコーナーが緩やかになっているので、スピードの違いが顕著に出やすく、逃げ・先行馬が有利となっている。開催後半になるにつれて時計がかかり出すと、差し・追い込み馬にもチャンスは生まれてくる。スタートから最初のコーナーまでは400mあるため、枠順による有利不利は見られない。
芝 1500m
札幌開催にだけある距離設定となっている。1~2コーナーの引き込み線がスタート地点であり、約170mをほぼ真っすぐに走って向正面に出る。2コーナーまでの先行争いが激化しやすく、速いラップが刻まれる。内枠の先行馬に有利で、外々を回される外枠の差し馬の台頭はあまり見られない。
芝 1800m
正面スタンド前がスタート地点であり、コーナーまでの180mが勝負のカギとなる。そしてコーナーを4度通過するので、先行が圧倒的な有利なコースである。上級コースになればなるほど、ハイペースになる傾向があるが、それでも先行した馬がそのまま残るケースが多い。
芝 2600m
コーナーを6度通過するタフなコースとなっている。最初のコーナーまでが短いために、先行争いが激しくなりやすい。洋芝の長距離戦だけに豊富なスタミナが要求される。
主なダートコース・距離別の押さえるポイント
ダート 1000m
芝の短距離戦と同じように、逃げ・先行馬が有利となっている。スタートダッシュを利かしてそのままゴールへ向かっていくような感じである。最初のコーナーへ向かって外からかぶせられることが少なくないため、内枠はやや不利となっている。
ダート 1700m
コーナーを4度回るが、他場よりはカーブが緩やかになっている。全体的に時計が速く、逃げ・先行馬の好走が目立っている。ダート1000m戦と同じように内枠はやや不利となっている。
ダート 2400m
年に1回だけ、古馬500万円以下の平場のレースでのみ使われるコース。コースを1周半する間にコーナーを6度通過することもあり、先行馬が有利となっている。