馬体重から馬の調子を知る

ほとんどの競走馬が400～500キロ台である。1キロ、2キロの増減は飼い葉を摂取したりすることで増減するが、微細な変化なので気にすることはない。調教をすれば2～6キロほど減り、トレセンから競馬場へ輸送すると6～10キロほど減るのが普通である。数キロ程度の増減はさほど気にすることはないが、大幅に減ってしまってる場合や減り続けている場合は注意が必要である。

〇 レースをするたびに馬体が増える 

成長期の馬であれば、レースごとに体重が増えることは一般的である。それに対して、馬体ができあがっている古馬の理想体重は、ある程度決まっている。しかし早熟型の古馬もいれば、晩成型の古馬もいるので一概には言えない。

（注）休み明けで馬体重が大幅に増えた

 休み明けの馬体重は増えているのは当然だが、調教不足、調教をしていても馬体が絞りきれていない場合がある。太いままレースに臨めば、スタミナがもたない可能性がある。ただし、若駒ならば体が大きくなり、筋肉が成長している分と考えられるので、パドックや返し馬で馬体をチェックする必要がある。

 

（注）徐々に馬体重を減らしている 

 好走を続けていながらも徐々に馬体重を減らしている場合、体調が悪化している可能性を疑ったほうがいい。少しでも馬体重が戻っていたらいいのだが、注意をはらう必要がある。

✕ 休み明けで馬体重を大きく減らしている

 例えば、3歳の時期に休養をした馬は、馬体重を増やすのは一般的なことであるが、この時期に馬体に成長が見られないなら成長力に問題があると考えるべきである。また、古馬のときは休み明けの大幅減はマイナス要素であり、調教に問題があった可能性がある。