上がりタイムに注目してみる
[目次]
上がりタイムとは
1ハロン(F)は200m、つまり3ハロンは600mのことである。上がりとはゴール前のことなので、上がり3ハロンはラスト600mのことを示します。ここでどれだけ良い脚が使えるか(速いタイム)を出せるかは、レースの考察をするのに参考になる。
上がりタイムの考え方
競馬場の掲示板に表示されるのは3ハロン、4ハロンの上がりタイムであり、競馬新聞に記載されているのは、各馬の上がりタイムである。この上がりタイムは、脚質やコース、馬場状態、レース展開に左右されることがあるので、それらを関連させて評価する必要がある。
5ハロンラップを目安にする
先頭の馬が5ハロン(1000m)を通過したときのタイムを目安にする。このタイムも馬場状態や距離、条件などに左右される。上がりタイムが早ければスローペース、逆に遅ければハイペースだったと考えられる。
上がり3ハロンの目安は、34秒台前半
一般的に上がりタイムは、ハイペースよりもスローペースのほうが早くなる。上がりタイムが34秒台前半であれば高く評価していいだろう。GⅠのレースなどになると、コースや距離などによって変わってくるが、33秒台の脚を使えるのが理想である。
最後の1ハロンが11秒台前半
ゴール直前のラスト1ハロンは勝負の分かれ目であり、ここからどれだけの脚を使えるかが重要なポイントである。最後の1ハロンを11秒台前半で駆け抜けることがでていれば高く評価できる。
騎手に注目する
爆発的な末脚がある馬であっても、それをうまく活かせなければ意味がない。どこでこの脚を使うのか、ペースを読むこと、位置取りなど、騎手の力量も問われる。