頭数と枠順に注目してみる
枠番と馬番は、ゲートのどこからスタートするのを示します。枠は1~8枠、馬番は1番、2番と続いていき、最大18番まであります。内枠か外枠かまた、脚質や馬場状態によって、有利不利が生じることがあります。
頭数とは、そのレースに出走した馬の数のことを言います。
少頭数と多頭数について
一般的に8頭以下を少頭数、12頭以上を多頭数というが、厳密な定義はありません。頭数の制限は競馬場のコースで決まっており、中央競馬では最少は5頭、最多で18頭である。一般的に言えば、馬券は少頭数が堅く、多頭数は荒れやすいイメージが強いだろう。
能力通りに決まる少頭数
枠順や展開による不利はあまり受けないので、馬の能力通りの結果で決まることが多い。スローペースであれば、スタートからゴールまで着順があまり入れ替わないこともあある。特定の馬に人気が集まりやすくなる傾向がある。
展開に左右されて荒れる多頭数
コースを走る馬の数が多くなるので、枠順や位置取りが重要となるため、有利不利を生じやすい。そのため、能力通りの決着とはならずに、高配当が出る可能性もある。
多頭数レースは気をつけろ
●(注)気性が難しい馬
レースのゲート入りは、まず内側から奇数番から入っていきます。そして、次に内側から偶数番がゲートに入っていきます。気性の難しい馬やゲート入りを嫌がる馬が番号の小さい奇数番だと、ゲートの中で待たされる時間が長くなるので、その結果ストレスなどを溜めてしまったり、ゲート内で暴れてしまったりする。
●(注)最後方追い込み馬
鋭い末脚を持ち、その末脚に魅了される競馬ファンも少なくないのだが、後方追い込み一気は多頭数では狙いにくい。ゴール前で先行馬に進路をふさがれたり、大外を回されるぶんだけ距離ロスもある。追い込みが届かない場合がある。
●(注)小柄な馬・馬群でもまれ弱い馬
位置取り争いや馬群の中でのもみ合いが激しくなると、小柄な馬は周囲に気を使ってしまいスタミナを消耗したり、戦意喪失を引き起こしてしまう場合がある。
多頭数における脚質から見た枠順の有利不利
●(良)逃げ馬が内枠
先頭に立つために最短距離で走ることができ、無駄なエネルギーを消耗せずに済む。内で足を溜めることができれば、そのまま逃げ切れる可能性もある。
●(良)差し馬が外枠
後方からレースを進める差し馬は、外枠のほうが好ポジションを取りやすい。内枠からのスタートだと、馬群に包まれてしまい、そのまま馬群に沈む可能性がある。
●(✕)逃げ馬が外枠
逃げ馬が先頭に立つまでに無理に脚を使ってしまうので、スタミナがゴールまでもたない危険性が高い。しかし、スタートダッシュが遅い馬が内枠だと外から被さってしまうので、外枠がプラス材料に働く場合もある。短距離戦では、スタートダッシュが重要なので、外枠のほうが都合が良いことがある。